日経ダブルインバースは何が面白い?仕組みとリスクを詳しく解説

スキマ時間が楽しい

日経ダブルインバースは、日経平均株価が下落したときに利益を狙えるETFとして、個人投資家から注目されている商品です。

通常の株式投資では株価の下落が損失につながりますが、日経ダブルインバースなら相場の下落局面を利益のチャンスとして考えられます。

では、日経ダブルインバースは具体的に何が面白いのでしょうか。

「日経平均が下がれば本当に2倍上がるの?」

「空売りとは何が違うの?」

「現物で買えるなら簡単なのでは?」

と気になるところですよね。

そこで当記事では、日経ダブルインバースが面白いと言われる理由から、仕組みや減価のリスク、買い方、ヘッジとしての使い方まで詳しく解説します。

日経ダブルインバースを検討している人が、メリットだけでなく注意点まで理解できる内容にまとめました。

  • 日経ダブルインバースが面白いと言われる理由
  • 日経平均と逆方向に動く仕組み
  • 日経ダブルインバースがやばいと言われる理由
  • 短期トレードやリスクヘッジでの使い方
スポンサーリンク

日経ダブルインバースは何が面白い?下落相場で利益を狙える魅力

日経ダブルインバースの面白さは、日経平均株価の下落局面でも利益を狙える点です。

通常の株式投資とは反対方向の値動きを利用できるため、相場が下がりそうだと考えた場面で選択肢になります。

さらに、信用取引口座を開設しなくても現物取引として購入できる手軽さも特徴です。

保有している個別株を売却せず、市場全体の下落リスクを抑えるヘッジ手段として活用できる点も、日経ダブルインバースが注目される理由といえます。

下落すると利益を狙える仕組み

日経ダブルインバースの最大の特徴は、日経平均株価の日々の騰落率に対して、おおむねマイナス2倍の値動きを目指すことです。たとえば日経平均が前日比で3%下落した場合、日経ダブルインバースは目安として6%上昇します。

反対に、日経平均が3%上昇すれば、日経ダブルインバースは目安として6%下落します。日経平均と逆方向へ動くため、株価が下がる局面でも利益を狙えるわけですね。

たとえば日経平均が前日比5%下落した場合、日経ダブルインバースは理論上10%程度の上昇が目安になります。通常の現物株だけを保有している場合には「下落=含み損」になりやすいところ、日経ダブルインバースなら下落を利益につなげられる点が大きな特徴です。

ただし、重要なのは「2倍」という数字が買ってから売るまでの期間全体に適用されるわけではないことです。あくまで基本的には前日比ベースの値動きなので、複数日にわたって保有すると日経平均の通算騰落率と単純なマイナス2倍にはならない点に注意が必要です。

現物口座で買える手軽さ

日経ダブルインバースは、一般的な信用売りのように株を借りて売るのではなく、下落時に上昇するETFを現物で購入する仕組みです。そのため、信用取引口座を使わずに下落相場へのポジションを取れる点が魅力になっています。

通常のETFと同じように、証券会社の取引画面から銘柄を選び、成行や指値で注文できます。日経ダブルインバースの代表的な銘柄として知られているのが1357で、下落局面を狙った短期売買の選択肢として広く知られています。

また、信用取引で発生する追証を前提とせずに取引できる点も特徴です。ただし、現物取引だから損失が小さいとは限りません。日経平均が上昇すれば日経ダブルインバースは下落するため、相場の方向を外すと資金が大きく目減りする可能性があります。

つまり、日経ダブルインバースの面白さは「簡単に儲かる商品」という意味ではありません。下落という通常なら不利な相場環境を、現物ETFによって取引機会に変えられるところに面白さがあります。

保有株のリスクヘッジにも使える理由

日経ダブルインバースは、保有している株式の下落リスクを抑える目的でも利用できます。たとえば個別株を長期保有したいものの、短期的には日経平均が下落する可能性が高いと考える場合、日経ダブルインバースを組み合わせる方法があります。

仮に500万円分の株式を保有していて、日経平均が5%下落したとします。保有株が市場全体と同じように5%下落した場合、評価額は25万円減少する計算です。

一方、日経ダブルインバースを200万円分保有していた場合、日経平均が5%下落すると理論上は約10%の上昇が目安になるため、20万円程度の利益が発生する計算になります。完全に損失を消せるわけではありませんが、保有株の下落を一部相殺する保険のような役割を期待できます。

ただし、個別株と日経平均が必ず同じ動きをするわけではありません。日経平均が上昇しているのに保有株だけ下落するケースもあるため、日経ダブルインバースを買えば保有資産全体を確実に守れるわけではない点は覚えておきたいところです。

日経ダブルインバースの仕組みをわかりやすく解説

日経ダブルインバースの仕組みを理解するポイントは、「日経平均の1日の騰落率に対してマイナス2倍」という点です。期間全体で単純に2倍逆へ動く商品ではないため、短期売買と長期保有では結果が大きく変わります。

前日比マイナス2倍で動く仕組み

日経ダブルインバースは、日経平均株価の1日ごとの騰落率に対してマイナス2倍程度の値動きを目指すETFです。日経平均が前日比1%下落すれば約2%上昇し、反対に1%上昇すれば約2%下落するのが基本的な考え方です。

たとえば日経平均が前日比で5%下落した場合、日経ダブルインバースは目安として10%上昇します。逆に日経平均が5%上昇すれば、日経ダブルインバースは約10%下落する方向へ動きます。

この仕組みから、日経ダブルインバースは「数日以内に日経平均が大きく下落する」と考える場面で使いやすい商品です。ただし、日経平均の下落がいつ起きるか分からないまま保有し続ける使い方には注意が必要です。

日経ダブルインバースで重要なのは、マイナス2倍が保有期間全体に固定されるわけではないことです。毎日の値動きを基準に計算されるため、日経平均が上下を繰り返すと、購入時点から見た値動きは単純なマイナス2倍から大きく乖離する可能性があります。

日経平均と値動きが逆になる理由

日経ダブルインバースは、日経平均株価が下落したときに価格が上昇するよう設計されたインバース型ETFです。そのため、一般的な株式や日経平均連動型ETFとは反対方向へ動く点が大きな特徴になっています。

「逆」という言葉から、自分が保有している個別株と必ず逆に動く商品だと考えるのは正確ではありません。日経ダブルインバースが逆方向へ動く対象は基本的に日経平均であり、個別株の値動きを直接反転させる商品ではありません。

たとえば日経平均が上昇している一方で、保有している個別株が下落するケースがあります。この場合、個別株と日経ダブルインバースが両方とも下落する可能性もあるため、ヘッジ効果を期待するときは保有銘柄と日経平均の値動きの関係を考える必要があります。

つまり、日経ダブルインバースは「持っている株の逆」を買う商品ではありません。市場全体の下落リスクに対して逆方向のポジションを作る商品だと理解すると、仕組みを整理しやすくなります。

1357と日経ダブルインバースETFの特徴

日経ダブルインバースを調べると、頻繁に登場する銘柄コードが1357です。1357は野村アセットマネジメントが運用する「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」で、日経平均の下落局面を狙うETFとして広く知られています。

1357は1口単位で売買でき、一般的なETFと同じように証券取引所でリアルタイムに取引できます。売買が活発な商品として知られているため、短期的な相場観を取引に反映させたい投資家から注目されています。

一方で、売買しやすいことと長期保有に向いていることは別問題です。日経平均が上昇したり、上下を繰り返したりすると、日経ダブルインバースは減価の影響を受ける可能性があります。

そのため1357を検討する場合は、銘柄コードだけを覚えるのではなく、日経ダブルインバースの「日々の騰落率に対するマイナス2倍」という構造まで理解することが重要です。商品そのものより、使う期間と相場環境が損益を左右しやすい点を押さえておきましょう。

日経ダブルインバースがやばいと言われる理由

日経ダブルインバースが「やばい」と言われる最大の理由は、日経平均が長期間下落するまで待てば必ず大きく儲かる商品ではないからです。特に上下を繰り返す相場では減価が進み、予想が外れたまま保有期間だけが長くなると損失が膨らむ可能性があります。

減価と複利効果で価値が目減りする

日経ダブルインバースを長期間保有するときに最も注意したいのが、日々の値動きを積み重ねることで生じる減価です。日経平均が一定期間でどれだけ動いたかだけでは、日経ダブルインバースの最終的な損益を単純計算できません。

たとえば日経平均が100から90へ10%下落した場合、日経ダブルインバースは100から120へ20%上昇する計算になります。その翌日に日経平均が90から100へ戻ると、日経平均は元の水準に戻りますが、ダブルインバースは120から約93.3まで下落します。

つまり、日経平均が100に戻って損益がゼロになったとしても、日経ダブルインバースは約6.7%の損失が残ります。上下の値動きによって基準価格から乖離することが、減価を理解する重要なポイントです。

このため、「日経平均はいずれ暴落するから、それまで1357を持っておけばいい」という考え方は危険です。暴落が起きる前に相場が上昇したり、上下を繰り返したりすれば、暴落を待っている間にも日経ダブルインバースの価値が目減りする可能性があります。

日経平均が元の水準に戻っても損失が残るケース

日経ダブルインバースの減価を理解するには、日経平均が下落した後に元の水準へ戻るケースを見ると分かりやすくなります。基準日の日経平均を100、日経ダブルインバースを100とすると、1日目に日経平均が10%下落して90になった場合、ダブルインバースは120になる計算です。

2日目に日経平均が90から100へ戻るには、約11.1%の上昇が必要です。この場合、日経ダブルインバースは約22.2%下落するため、120から約93.3になります。

結果として日経平均は100に戻り、基準日からの変化は0%です。それでも日経ダブルインバースは約93.3となり、約6.7%の損失が残ることになります。

さらに、100から90へ10%下落した後に90から99へ10%上昇したケースでは、日経平均は最終的に1%下落しています。一方、日経ダブルインバースは100から120へ上昇した後、20%下落して96となるため、単純なマイナス2倍とは大きく異なる結果になります。

長期保有やナンピンが危険な理由

日経ダブルインバースは、相場の下落時に利益を狙える一方、日経平均が上昇する局面では損失が拡大しやすい商品です。さらに保有期間が長くなるほど、日々の値動きによる乖離も積み重なりやすくなります。

特に危険なのが、「いつか暴落するはず」と考えて含み損を抱えたまま保有し、さらに価格が下がったところで買い増すナンピンです。日経平均が上昇し続ければ、日経ダブルインバースの損失も拡大するため、買い増しによってリスクをさらに大きくする可能性があります。

また、長期的な資産形成を目的として日経ダブルインバースを積み立てる方法も、商品の性質とは相性がよくありません。短期的な相場観を取引に反映する商品と、長期的に資産を育てる商品は分けて考えることが重要です。

日経ダブルインバースを使う場合は、購入前に利益確定だけでなく損切りや保有期限も決めておくことが大切です。「予想が外れたらどうするか」を先に決めておけば、含み損を抱えたまま感情的にナンピンする状況を避けやすくなります。

日経ダブルインバースの買い方とおすすめの使い方

日経ダブルインバースは、通常のETFと同じように現物取引で購入できます。重要なのは買い方そのものより、短期売買やヘッジなど、商品の特性に合った目的で使うことです。

現物取引で購入する方法

日経ダブルインバースは、証券会社の現物取引口座から購入できます。代表的な1357を例にすると、証券会社の取引画面で銘柄コードを検索し、購入数量を指定して成行または指値で注文するという一般的なETFと同様の流れです。

信用取引口座を開設しなくても購入できるため、空売りより手続きが分かりやすい点はメリットです。現物買いなので信用取引の追証を直接心配する必要もありません。

ただし、現物取引だから安全という意味ではありません。日経平均が上昇すれば日経ダブルインバースは下落するため、投入した資金が大きく減少する可能性があります。

また、日経ダブルインバースは一般的な長期保有型ETFとは性格が異なります。購入前に日々のマイナス2倍という仕組みや減価の特徴を理解し、短期的な相場見通しに基づいて取引することが重要です。

短期トレードで活用する考え方

日経ダブルインバースは、数日から数週間程度の短期的な相場観を取引へ反映したい場面で活用しやすい商品です。たとえば重要イベントを控えて日経平均の急落を予想する場合など、明確なシナリオを持って短期的に利用する方法が考えられます。

短期売買では、購入前に「どの水準まで下落したら利益確定するのか」「予想と反対に動いたらどこで損切りするのか」を決めておくことが大切です。日経平均が予想どおり下落しなければ、長く持ち続けるほど有利になるとは限りません。

特に「いつか下がる」という期限のない予想は、日経ダブルインバースと相性が悪いです。相場が上昇したり、上下を繰り返したりすれば、減価によって損失が積み上がる可能性があります。

日経ダブルインバースの面白さを活かすなら、相場の方向だけでなく「いつまでに下落するのか」まで考える必要があります。短期トレード用の戦術ツールとして割り切ることが、商品の特徴を理解した使い方につながります。

保有株の下落をヘッジする方法

保有株を長期で持ち続けたいものの、短期的な市場下落が心配な場合には、日経ダブルインバースをヘッジとして利用する考え方があります。保有株を売却せずに市場全体の下落リスクを一部相殺することが目的です。

たとえば500万円の株式を保有している状態で、日経平均が5%下落した場合、保有株が市場と同じ割合で下落すれば損失は25万円になります。日経ダブルインバースを200万円分保有していれば、理論上は約10%上昇するため、20万円程度の利益が期待できます。

ただし、ヘッジは損失を完全になくす仕組みではありません。個別株と日経平均の値動きには差があるため、日経ダブルインバースの利益と保有株の損失が同じ割合で相殺されるとは限りません。

また、相場が上昇した場合にはヘッジ側の損失が発生します。保有株を守りたいという目的だけで常に日経ダブルインバースを持つのではなく、相場環境や保有資産とのバランスを考え、必要な期間だけ使うことが重要です。

日経ダブルインバースの掲示板で注目される信用買い残とは

日経ダブルインバースを調べると、掲示板やSNSで信用買い残や踏み上げという言葉が頻繁に登場します。信用買い残が膨らんだ状態では、日経平均が上昇した際に損失を抱えた投資家の売却が集中し、相場の動きをさらに複雑にする可能性があります。

信用買い残が増えると何が起きるのか

信用買い残とは、信用取引を利用して買われたまま決済されていない残高を指します。日経ダブルインバースでは、日経平均の上昇を予想する投資家ではなく、将来的な下落を期待する投資家が買いポジションを持つケースが目立つため、信用買い残が市場心理の材料として注目されます。

日経平均が上昇すると、日経ダブルインバースの価格は下落します。信用買いしている投資家の含み損が拡大すれば、決済やロスカットによる売りが出る可能性があります。

その結果、ダブルインバース側の売りがさらに価格を押し下げるという動きにつながる場合があります。反対に、日経平均が急落すればダブルインバースの価格上昇によって買い戻しが進む可能性もあります。

信用買い残は単独で将来の株価を予測できる指標ではありません。しかし、日経ダブルインバースを短期的に取引するなら、価格だけでなく需給状況にも目を向けることで、市場参加者のポジションを把握しやすくなります。

踏み上げが起きる仕組み

日経ダブルインバースで言われる「踏み上げ」は、日経平均が上昇することでダブルインバースの損失が拡大し、保有者の決済やロスカットが重なることで、さらに売り圧力が強まる状況を指す文脈で使われます。

日経平均が高値を更新しているとき、「そろそろ下落するはず」と考えて日経ダブルインバースを買う投資家が増えることがあります。しかし、予想に反して日経平均の上昇が続けば、ダブルインバースの価格は下落し続けます。

信用取引の買い残が大きく膨らんでいる場合には、損失を抱えたポジションの整理が新たな売りを生む可能性があります。需給が偏っている状態では、単純な「割高だからそろそろ下がる」という判断だけでは対応しにくくなります。

そのため、日経ダブルインバースを短期売買する場合は、日経平均のチャートだけを見るのではなく、信用買い残などの需給も確認しておきたいところです。ただし、信用買い残だけで上昇や下落を断定することはできないため、複数の要素を組み合わせて判断する必要があります。

「いつか暴落する」という予想だけで買う危険性

日経ダブルインバースで最も注意したい考え方の一つが、「株価は上がり続けないから、いつか大暴落するはず」という理由だけで長期保有することです。相場の長期的な方向を予想できても、暴落が起きる時期までは正確に分からないためです。

暴落が起きるまでの期間に日経平均が上昇すれば、日経ダブルインバースは下落します。さらに相場が上下を繰り返せば減価も進むため、予想した暴落が実際に起きたとしても、購入時点から期待したほど利益が出ない可能性があります。

つまり、「下落するか」だけでなく「いつ下落するか」まで考える必要がある商品です。期限のない予想をもとにナンピンを続ける使い方は、日経ダブルインバースの構造上、大きなリスクを抱えやすくなります。

日経ダブルインバースを面白い投資対象として見るなら、暴落を当てるゲームではなく、短期的な相場観を反映させる戦術ツールとして考えることが重要です。使う期間、損切りライン、利益確定の条件を事前に決めておくことが、感情的な取引を避けるポイントになります。

まとめ

当記事では日経ダブルインバースについて紹介しました。日経ダブルインバースの面白さは、日経平均の下落局面で利益を狙えること、現物口座で購入できること、保有株の下落リスクをヘッジする手段として利用できることです。

日経ダブルインバースの仕組みは、日経平均の1日の騰落率に対してマイナス2倍程度を目指す設計です。一方で、複数日保有すると値動きの積み重ねによって減価が発生し、日経平均の通算騰落率とは単純にマイナス2倍になりません。

日経ダブルインバースがやばいと言われる理由も、減価や長期保有による乖離にあります。ナンピンを繰り返したり、「いつか暴落する」という期限のない予想だけで持ち続けたりする使い方には注意が必要です。

1357などの日経ダブルインバースETFは、短期トレードやピンポイントのリスクヘッジという目的なら特徴を活かしやすい商品です。日経ダブルインバースの面白さだけを見るのではなく、仕組みとリスクを理解したうえで、自分の投資期間や資産状況に合った使い方を考えてみてください。

この記事を書いた人
佐々木遙

美容インフルエンサーとして医療整形・美容クリニックなどのガイドを担当。TCB東京中央美容外科・湘南美容外科など100以上のサロンやクリニックを比較検証。加えて、美容整形医など専門的な知識をもつ医師への取材を重ねることで、コンテンツ制作に活かしています。
自らも美容クリニックや脱毛サロンに通ったりと、美容クリニック担当のガイドとして最新の美容トレンドと信頼できる情報の発信を心がけています。

佐々木遙をフォローする
スキマ時間が楽しい
スポンサーリンク